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シンギュラリティ(技術的特異点)から着想したギュラ(Gula)くん

モデルのカエルに角は無いけれど、アカメアマガエルをモチーフとしている不思議系キャラクターのギュラ(Gula)くん。ムサネットくんを奇妙な世界に引き込んでしまう、ファンタジー要素を兼ね備えた存在。

デザイン案となったのは、ムサネットくんをファンとして応援してくれている地元埼玉の小学2年生(女の子)が描いてくれた不思議なイラスト。特徴的な左目の図案が魅力的だったので、改良を重ねた上で工藤奈緒子さんが完成させて誕生。

黄緑、青、赤の色合いがとても美しい。何と言っても最大の特徴は左右非対称となっている目の印象。髪の毛で片目が隠れている普段のギュラくんはお調子者で可愛らしいけれど、左目に宿る特殊な能力を発動し始めると凄みを感じるほど不気味に変貌する。

ムサネットくんたちの前に現れたその目的とは何なのかな?

2045年に起こるかもしれないと巷で噂の「シンギュラリティ(Singularity)」が名前の由来となっている。Singularityの本来の意味は風変わり、奇妙、特異性。

シンギュラリティがこれほどまでに注目されたのは、人工知能の権威であり発明家のレイ・カーツワイルさんの著書「シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき(NHK出版)」による。

本書で語られているシンギュラリティ(技術的特異点)とは、人類が作りだしたテクノロジーと人類が融合する事で起こる人類進化の臨界点であり、それ以降における人類の思考と存在は生物を超越すると予想している。

融合? 臨界点? 超越? あまりにも意味不明でびっくりしちゃうけれど、とんでもない未来を予測しているだ。具体的な内容をちょっとだけ紹介してみるね。

・人工知能の能力が人間レベルに到達するのは2020年代の終わり頃
・人間の脳をスキャンしてコピーを作れるのは2030年代の終わり頃
・ナノボットが人間の血管内に組み込まれ人間はサイボーグ化する

これによって人類は新しい生物にバージョンアップするらしい。時間経過による自然な進化を歩んできた人類が、テクノロジーとの融合で進化曲線が無限大に加速し始める特異点、それがシンギュラリティなんだね。30年以内に起こると予測しているSF映画のような世界。

本書の内容を信じる?信じない?はあなた次第です(^-^)

テクノロジーの進歩は直線的でなく指数関数的に成長を続け、人間の脳を超越するレベルまで到達するのだろうか?コンピューターの処理能力は桁違いに進化しており、理化学研究所に設置されているスーパーコンピューター「京」と次世代の「量子コンピューター」で300桁の素因数分解による暗号解読の処理スピードを比較すると以下のような結果になるらしい。

スーパーコンピューター⇒1,000万年
量子コンピューター⇒数十秒

1,000万年と数十秒では明らかに次元が違う。テクノロジーが新しいステージに突入しているのは実感出来る。それでも、コンピューターが人間の脳のような複雑な処理ができるのかは疑問が残る。私たちが大切にしている心を表現できるのか?なども。

未来は誰にも予知はできないけれど、既に爆発的に技術が進化する世界に突入しているのは確かだ。そんな最中、これから訪れる未来を想像し、楽しんでいる時にギュラくんのアイデアが誕生した。非現実的とも思えるSF的なファンタジーの世界をフィクションとして作品に取り込みたいと思ったから。

ギュラくんは天使?それとも….。

『シンギュラリティ(技術的特異点)から着想したギュラく(Gula)くん』2018.12.27

 

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