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絵本の制作

 

保険の販売現場には笑顔が少ない。営業担当者はノルマに追われ、知人や身内からも契約を獲得しようとしたり、保険加入の必要性よりも専門用語を駆使して恐怖を煽り保険契約を促す。買い手(加入者)側の問題ではなく、売り手(販売者)側に大きな問題を抱えている業界という認識だ。

売り手側の心に余裕が無い状態ならば、お客さまに満足してもらうサービスを提供するのは難しい。問題解決は簡単にはいかないけれど、保険代理店の在り方を模索(2018.10.31保険ブログ参照)していた私は、解決への鍵はここにあると信じていた。売り手側が抱えている問題点の認識と改善であると。

その一方で、保険とは異なるビジネスとしてキャラクターが活躍する絵本制作も企画だけは進行していた。映画や音楽、本によって人格形成に多大な影響を受けた私は、絵本制作には特別な思い入れを持っているが、この時点ではデザイン等は白紙の状態だった。

それでも夢を追い続けていたある日、バラバラに進行していた保険と絵本のビジネスは突然に点と点が結び付きリンクする。あるインターネットのサイトで発見した、黒いマントを羽織り、シルクハットを被っている猫を描いた味のあるイラストを見たことによって…。

そのイラストを描いていたのが、ムサネットくんのデザインを生み出してくれた工藤奈緒子さんだった。

次回につづく。

『ムサネットくんの保険ショップ誕生秘話 その2 』2018.11.04

 

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